梅毒は古くから感染が確認されている性病の一種で、病原体となる梅毒トレポネーマによって引き起こされる病気です。いまだに発展途上国では患者数が非常に多い性病で、世界で1200万人存在するといわれる患者数のうちの9割が、発展途上国で罹患していることがわかっています。日本でも江戸時代から梅毒にかかっているといった記述が古文書に散見されますが、1940年代に入ってペニシリンが開発されたのを機に、患者数が激減しました。そのため、もはや過去の病気という意識になっています。そんな梅毒ですが、2000年に入ってから再び患者数が増え始めており、これらの患者は発展途上国以外に多くなっているのが特徴です。その理由として考えられるのは、避妊具を使わない性行為や、売春、乱交などが挙げられます。
梅毒に見られる症状
梅毒の症状は4段階に分かれているのが特徴で、病原体であるトレポネーマが侵入した箇所に塊ができ、これが徐々に膿を出すようになるのが第1段階です。この塊はその後、潰瘍になります。また、鼠径部と呼ばれるいわゆる股のところにあるリンパ節が腫れてくるのも、この段階での梅毒の症状です。感染して3ヶ月ごろには第2段階へと入り、鼠径部だけでなく全身のリンパ節が腫れてきます。それに伴って発熱、倦怠感、さらに関節痛などが起こってきます。手足や顔にかなり目立つ赤い発疹ができ、皮がめくれるのが梅毒の症状として典型的です。感染してから3年以上経つと第3期に入り、皮膚や筋肉、さらには骨などにゴム腫と呼ばれるゴム状の腫瘍ができます。10年以上経つと第4期になり、全身に腫瘍ができ、死に至るのが梅毒の4段階の症状です。とはいえ、現在では進行しても第2期までには治療が行われていることから、3期、4期の症状はかなり放置していた場合に限るといえるでしょう。
梅毒に感染する経路
梅毒の感染経路は主に性行為で、通常の性行為はもちろんのこと、アナルセックスからオーラルセックスまで、性的な行為のすべてが感染原因となります。梅毒が感染しやすいのは、粘膜だけでなく皮膚からも感染するためで、近年再び患者数を増やしているのには、こうした梅毒の感染経路を知らない人が多いことも要因としてあるのは確かです。梅毒の感染者との性行為が主たる感染経路となるのは確実ですが、不特定多数の相手との性行為や、避妊具を用いない性行為が梅毒の原因になっているのも間違いないため、感染原因を排除することがもっとも大事といえます。
梅毒の治療方法はどのようなものなのか
梅毒の特徴として、症状がひどくなったかと思えば、また治まったりと、消えたり現れたりを繰り返すことが挙げられます。そのため、なんだか身体の調子が悪いと思っていても、そのうちに何ともなくなってしまうことがあるため、梅毒を患っていることに気付きにくいのが、感染者を増やしている要因として大きいといえるでしょう。特に、第1期に現れるしこりや潰瘍は、特に治療をしなくても自然に消えてしまうので、余計に厄介です。アトピー性皮膚炎と間違われることが多いほか、若い医師には梅毒という症例を経験したことがない人も多いため、誤診につながるケースが多いのも、梅毒患者を増やしている要因といえそうです。そんな診断の難しい梅毒の治療は、まず梅毒検査から行います。この検査は血液検査で、抗体を検出し、血清診断を行うのが特徴です。
2つの検査方法を組み合わせて判断しますが、感染してから4週間経過していないと陽性反応が出ないことから、症状から判断して梅毒が疑われる場合には、2回以上にわたって検査をすることになる可能性もあるでしょう。梅毒検査の結果、陽性と診断されたら、治療は飲み薬を服用します。ペニシリン系の抗生物質が一般的で、いわゆる抗菌薬と呼ばれる薬です。梅毒に感染していることが早期にわかった場合には、抗菌薬を適切に飲むことによって、完治する可能性が高いため、しっかりと指示どおりに飲むことが大事です。それというのも、抗菌薬の服用によって治療を行う場合、服用途中で症状がほとんどでなくなることがあります。そうなると、自己判断でやめてしまう人が多く、これが大きな問題となります。再び症状が出たからと飲み始めても、病原菌が抗体を持ってしまい、薬が効かなくなるのです。そのため、医師から指示された通りの回数を、指示された期間中はしっかり飲まないと、完治するはずが治らなくなってしまいます。
梅毒は江戸時代にはもう罹患者がいて、ここ100年ばかり日本にはほとんど患者がいないことからもはや過去の病気とされ、医師による診断が困難になっているといえます。だからこそ梅毒の特徴を知り、性行為によって容易に感染することや、感染者が増えていること、さらには症状の出方から診断が難しいことなどを踏まえ、もしかしてと思ったらすぐに医療機関を受診することが大事です。早期発見できれば、完治する病気だからです。
よくある質問
治療は保険適用されます。
郵送検査キットの場合は保険適用ではありませんが、完全匿名で受けられます。
検体が届いてから通常4日~7日で判明します。(祝日、日曜日等は省く)
病院で行われる方法と同じ方法で検査を行うため精度は問題ありません。
キットの使い方も簡単なので失敗をする確率も低いです。
検査器具は全て「使い捨てタイプ」の器具です。使用未使用に関わらず、全て医療廃棄物として処理しています。
検査キットの有効期限は通常お届け後6ヵ月となります。
通常、発送は日本国内に限っております。
査キットのお届けはこのように検査キットだとわからない包装と伝票になっています。
また、病院でカルテを管理しているのと同じしっかりとしたセキュリティシステムでお客様の個人情報を守っています。
ネットでも確認することができますし、また郵便局留めで受け取りする事ができため家族の人にもわからなく検査キットを受けとりする事ができます。※外装からは一般的にわからいようになっています。
陽性の場合は病院で治療を受けましょう。お近くの提携している病院にて治療していただくことも可能です。
3ステックでできる簡単検査
郵送検査キットは簡単で自分で採取可能です。
採取が完了したらポストに投函してください。
数日後にWEBで確認できます。(郵送・電話でも確認可能)